香りのリソース
幼い時のもっとも古い記憶は、1歳8か月か10か月くらい。
家には、庭先に大きなピンクのイングリッシュローズがあった。
当時の母の夢は、玄関先にバラのアーチを作る事だったらしい。
さて、一番古い記憶だが、多分、日曜日の午前中のことだ。
5歳上の私の姉近所のお姉さんたちが遊びに来ていて、ビーチボールをポンポンとついていた。
ぽ~ん、ぽ~ん、ぽ~ん という音
ガラス戸をあけ放って、縁側にいた私へとどいた
風に乗ってバラの濃厚な香りを覚えている。
光と影が織りなす、みている世界の美しさの中に溶けてしまいそうな最高の感覚。
ぽ~ん、ぽ~んという音、きらきらうごく光、バラの香り。
(その時は、バラの香りとは分からず、においだっただのだろうが・・・)
これが、最初の記憶。
いま、バラを10種類くらい育てているが、どれもみな香るもの。
この幼いころの光と影が交差している光のまばゆいいなかで、ただ幸福感にみたされていた記憶。
これをしょっちゅう再体験することは、生きる力、喜び、感謝というエネルギーが内側から、たとえていうなら神の世界から現れる。
私は、目の前にあるささいなできごと中にデヴァインの慈しみを感じる。
小さきものの中の愛である。
デビッド・オースティン社のイングリッシュ ローズ、花名は「プリンス」という黒バラ。
カップ咲で開くとロゼット咲き。 香りは、濃厚なオールド ローズ香。 蕾のうちは、深いREDから赤紫へ移り変わる。
毎年ブラインド状態で、蕾のつきも悪く、咲いても2輪を返り咲きしていた。そのうえ、寿命も短いときく。すでにカタログ落ちした品種ということもあり、大切に育てている。
今年は、ローズフードをたっぷり与えたところ、今年の1季目は、4輪の花がついた。
春先の強風で花芽のついたシュートがぽきっと折れて焦った。
直感で鉢の土にシュートを差し込んでおいたら、なんと根がつき挿し木が成功した。
もう1つモーブピンクのバラはフレンチローズ のローズシネルジック
ディバール社とクレド・ポーボーテの香りの協力作品。
こちらも豊かな深いローズ香
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